Photo:Osakacup
QUIZ

ファーストフィニッシュ予想!!
ファーストフィニッシュ艇予想クイズ、予想屋さん第2弾登場!

レース展開の解説そしてファーストフィニッシュ艇を占う予想屋さん第1弾としてヨッティングジャーナリストの高槻和宏さんに続き、第2弾としてヨット専門誌KAZI編集部 手堅い中堅編集者中島淳さんに登場していただきました。3月にはメルボルンで参加艇を取材、かなりの情報を持っておられます。


クイズの応募は、締め切らせていただきました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
クイズの当選者発表はファーストフィニッシュ後に!




 高槻和宏氏の予想  

オープンクラスのポテンシャルはいかに・・・

 予想屋としては、正直なところ参加艇を見てもいないのでなんですし、すでにレースも中盤にさしかかろうというところで後出しじゃんけんみたいになっちゃうのですがご容赦を。

Photo:Shigehiko Yamagishi/KAZI
予想屋:高槻和宏
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Shigehiko Yamagishi/KAZI
 スタート後、オーストラリア沿岸を北上する第1ステージとも言われる強風域で、各艇かなりのトラブルに見舞われたようです。波もたいそう悪いんだそうで、この先の事を考えると近くに陸地があると寄りたくなってしまうのが人情というものでありましょう。最寄りの港に立ち寄って修理、はたまたそのままリタイアといったチームが目立ちます。特にトップを突っ走っていた<リュウジン FGI>のラダートラブルは残念至極。修理後再びレースに復帰するとの事ですが、ファーストホームはちょっと厳しくなるでしょう。

 この船、オープンCクラスの全長12m艇なのですが、他の大型艇に先行してトップを突っ走っていました。実艇を見ていないのですが、秘密は排水量わずか4,400KGと軽量なところにあるのでしょう。オープンクラスに許されるウオータータンクによって復元力を担い、軽風時はタンクを空にして軽量化できるわけです。これはこの後突入する第2ステージともいえる低緯度軽風域で威力を発揮するところだったと思うわけです。
 ご承知のように、ヨットがハルスピードに達するような強風下では水線長がものをいいますから<リュウジン FGI>のような小型艇はかなり不利になるのですが、ハルスピードに達しない微風〜軽風域では造波抵抗よりも摩擦抵抗の方が主になり、となると接水面積の少なくなる軽い艇が有利になってくるわけです。
 対照的なのが、現在トップを行く全長16mのくココリン・インターランド>。水線長にものを言わせて突っ走るスクーナータイプのモンスターヨットです。実は進水当初レースに載せて貰った事があるのですが、特に強風下のリーチングでは爆発的なスピードを見せます。第2ステージの軽風地帯をうまく抜ける事ができれば、その後は北東貿易風に乗ってリーチングでバリバリ突っ走るかと思われます。
 で、両方の良いとこどりって感じなのが、現在2位につけている<ガストー>でしょうか。オープン60クラスといってもいろんな船があり実物をみていないのでなんとも言えないのですが、全長18.28m、排水量12,500kg。喫水が3.5mと、そのスペックを見ただけで「速そー」って感じ。いよいよトップに追いついて猛反撃を開始。

 ……なんて書いているところで<ガストー>がグースネックの破損により修理のため寄港。それも「クルージング気分で」向かうというニュースが……。いやーん。もう。
 で、この時点で3位につけている<玉子丸>が2位に浮上するかというシチュエーションとなっているのは立派ですね。大健闘といえるのでは?

 以上、ファーストホーム予想になってますでしょうか? なってますよね?

(2007年4月5日記)

高槻和宏
ヨッティングジャーナリスト。
99年の本大会では運営当初よりアドバイザーとして参加。メルボルンでは取材活動も行った。が、今回は単なる外野観戦派。



 中島淳氏の予想  


初参戦の松永氏がファーストフィニッシュ……かも

 さてさて、ファーストフィニッシュ艇と所要時間の予想ということであります。

Photo:Osakacup
予想屋:中島 淳@船底掃除中
  すでにレーススタートから2週間以上が経過し、有力艇のトラブルやリタイアなどもあって、ファーストフィニッシュ候補はかなりしぼられてきております。有力候補だった〈リュウジンFGI〉がトラブルで大きく遅れ、今後はRacer Aクラスの〈ココリン・インターランド〉と〈ガストー〉の一騎打ちの様相であります。
 実は私、スタート地のメルボルンで参加艇を見送ったのですが、この2艇とも、早い段階で準備を終え、余裕を持ってスタートの日を迎えておりました。そんなことが両艇の快走につながっているのでしょう。〈ガストー〉のパトリックとブライアンは陽気なオージーで、スタート前の撮影などでもいろいろポーズをとったりしてました。先週トラブルがあったものの、その後は大逆転を期してか、艇団から大きく東に離れるギャンブル(?)にでております。おもしろい人たちだなあ。
 現在トップを快走するのは、日本の松永 格さんがスキッパーを務める〈ココリン・インターランド〉。船齢は古いですが、16mの船体にマストが2本立つド迫力艇です。上りよりもアビームが得意そうな船なので、今後の風向によって展開は流動的です。また、5,500マイルに及ぶこのレースで勝つには、セーリングテクニック同様に船が壊れないことも重要です。その点も、この〈ココリン・インターランド〉は、スタート地のメルボルンに向かう途中に、ニュージーランドのビルダーで大規模な修繕、補強を行っており、万全です。このあたりは強みになるのではないでしょうか。
 私のファーストフィニッシュ予想としては、初挑戦の松永氏の健闘に期待して、また日本人に勝ってほしいという希望的観測を含め、〈ココリン・インターランド〉とします。

 所要時間については、これから赤道無風帯もあるし、そんなの誰にもわかりません……と言いたいところですが、興味深いデータがあります。このレースは今回6回目の開催ですが、過去5回の大会でのファーストフィニッシュ艇の所要時間には、意外と差がないのです。第1回=31日、第2回=28日、第3回=26日、第4回=30日、第5回=29日。どうでしょう、第3回大会の26日とう記録を除けば、だいたい30日前後というあたりが見えてきませんか? 今年の大会はここまでのところスローペースなので……
あとはみなさんで考えてみてください。

(2007年4月11日記)

中島 淳
ヨット雑誌KAZI編集部員。
本レースの記事を担当し、メルボルンでのスタート取材を行った。週末の半分以上は海やマリーナに現れる生活を10年以上も送っている。