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2007年5月5日
「アンジェニュー」と「ワイルド・ボア」がフィニッシュ!

今朝早く「アンジェニュー」と「ワイルド・ボア」の2艇がフィニッシュしました。

Photo:Tak Yamazaki
「アンジェニュー」
艇名 「アンジェニュー」
国 オーストラリア
クラス レーサーグループ クラスC
着順 10位
到着時刻 5月5日00時31分44秒
所要時間 40日12時間31分44秒
スキッパー  デイビッド・ジェイムズ(66歳)
共同スキッパー ロージー・コラハン(53歳)


Photo:Tak Yamazaki
「ワイルド・ボア」
艇名 「ワイルド・ボア」
国 日本
クラス レーサーグループ クラスC
着順 11位
到着時刻 5月5日05時12分38秒
所要時間 40日17時間12分38秒
スキッパー  米田庄次(60歳)
共同スキッパー 神田 純(54歳)

参加艇リスト
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「アンジェニュー」にインタビュー

Photo:Tak Yamazaki
ロージー・コラハンさんと
デイビッド・ジェイムズさん

メルボルンからエントリーしたご夫妻。レース中は奥さんのロージーさんが感性豊かなレポートを送ってくれて、私たちを楽しませてくれました。中には食事のメニューも書いてあって、陸上で待つ我々より格段にいい食事をしておられました。

真夜中のフィニッシュにもかかわらず、ボートがフィニッシュラインで出迎えたことにとても感激!歓迎セレモニーで今の気持ちをロージーさんが「ここに来られてすごくうれしい。あなたもそうでしょ?」と尋ねると、デイビッドさんは、「もちろん私もすごくうれしい。レースは楽しかった。食事もよくて、しょっちゅうバーベキューをしたし、レースをしているとは思えなかった。」と話していました。

成績については42日かかると思っていたのでどちらも満足。あと12時間早く入っていたら、パーティで早く飲み始めることができたのに!とロージーさん。デイビッドさんは、「今朝はよく走って状況はよかった。約6.5ノットで40日を切ってフィニッシュかと思ったが、その後状況が変わり、風が無くなって39日ではなく150日かかる計算になった。」

レースの一番よかったところは、ロージーさんは、スタートライン。「そこがおそらく私たちが先頭に立てるたった一つのチャンスだから。」そしてご主人はフィニッシュの真夜中の出迎え。このような北港ヨットクラブのホスピタリティをかねがね聞いていて、それがこのレースにエントリーした理由でもあるそうです。

最悪の出来事は、なんと!お二人ともないんです。ロージーさんは「ヨットに乗っている日はいつも楽しい。」と答え、デイビッドさんは「赤道無風帯でマストに艤装が当たって傷むのが楽しくなかった。」

レース中になくてはならないものは、きちんとした食事とそれを流し込むおいしいワイン。ロージーさんにとって、このレースは長〜〜いピクニックに出かけたのと同じだったそうです。2日前にワインが無くなり、代わりにジンを飲んでいたけど、やっぱり食事にはワインとのこと。そして、今したいことは「パーティ!パーティ!パーティ!そのために40日かけてここに来たのだから!」とロージーさん。

日本文化にも興味のあるお二人、歌舞伎をぜひ観たいのだそうです。

「アンジェニュー」という艇名は、ヨットがフランス製であることからフランス語の名前を付けたかったということです。

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「ワイルド・ボア」にインタビュー

Photo:Tak Yamazaki
米田庄次さんと
神田 純さん
大阪府八尾市在住、還暦の記念に本レース出場を決意した米田庄次さんと、名古屋出身、長崎在住の神田純さんが大阪に帰ってきました。ほぼ米田さんの自己申告どおりの午前5時過ぎのフィニッシュ、米田さんの心配をよそに、レース参加者、主催者、サポーター、ボランティア・スタッフがたくさん集まりました。

米田さんの第一声は、「無事に帰れてよかった。なによりです。またみんなに会えてよかった。危険を伴うレースなので何があるかわかりませんから。まだ地面が揺れてますけど、うれしいです。」神田さんは「前回2003年に続き2回目の参加ですが、1回目より早く帰ってこられたのでうれしい。」

米田さんの目標は40日で帰ることでしたので、この成績には「全く満足です。」とのこと。一方、神田さんは「『アンジェニュー』には勝ちたかったなあ。」と当の「アンジェニュー」を前に悔しそうでした。

今回、還暦を記念して参加した米田さん、このレースによって人生に1ページを添えることができましたが、「正直、しんどかった。皆さんにはお勧めできない。」と話すと爆笑が起こりました。

神田さんにとってこの成績は次へのステップです。次は、速い船、例えば「アレックス」のような艇で出たいそうです。また、ソロモン海で「リュウジン」が後ろに見えたので、いくら「リュウジン」でも風がなくて抜けないと思っていたら、スコールのほうへ寄って行ってス〜ッと抜いて行きました。「ああいうワザを覚えたい。」

また神田さんは、今回お料理も担当しましたが、料理のメニューを考えたり、実際に料理をすることで、気分転換になることを発見したそうです。4月19日赤道直後米田さんの60歳の誕生日には、赤道祭りも兼ねてカレーライスとホットケーキでお祝いをしたということでした。

米田さんにとって、レース最悪だったのは、風がなかったこと。「ソロモン海で8日間、毎日前に進まなかったので頭がヘンになりそうだった。スピードが出なくて、もしこのままのスピードだと100日以上かかるとか、食料がなくなるとか燃料がなくなるとかいろいろ考えた。ハードだった。股関節が悪いので、瞬間に対応ができなくて今回5回ケガをした。最後の極め付きはブームパンチ。3時間くらい血が止まらなくて心配した。生きて帰れてよかった。」

神田さんは「最悪ってのは特になかった。ただソロモン海でセイルが破れて、それを縫わなくていけなかったのが辛かった。」と淡々としたもの。

レース中なくてはならないものを尋ねたら、米田さんは難しいなあ・・・と考えながら、「生きていること。何があっても生きていること。還暦を迎えたが、これから後の人生にこの経験を活かしていけると思う。」と話してくれました。

そして、神田さんは「ユーモアと落ち着き。どんなことがあってもユーモアと落ち着きを保つこと。」という答えでした。

さて、今何がしたいですか?という質問には、米田さんは「女房の卵焼きが食べたい。」、そして神田さんは「頭を洗って、お風呂に入って、揺れない広いベッドで寝たい。」

因みに食料がどれだけ残っているか尋ねてみましたら、最初食べたいだけ食べていたら、どうやら足らないことが分り、それ以後はちゃんと計算して食べましたが、昨日きれいに食べ尽くして、最後はご飯を炊いてインスタントのお味噌汁を分けて食べたということです。また、塩分補給に自分の手を舐めていたとお聞きしました。

お疲れさまでした!!

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さて、「エソテリカ」は?

Photo:Osakacup
5月5日日本時間15時
(UTC06:00)の位置
残すところあと1隻。12番目のフィニッシュ艇、オーストラリア クイーンズランド州からエントリーした「エソテリカ」(14m)は、日本時間本日正午頃に潮岬の南南東約110海里の地点を6ノット程度で紀伊水道に向けて走っています。紀伊水道まで約150海里、大阪湾入口まで約170海里というところです。
一時名古屋へ向かうのではないかと思われたコースは修正され、確かに大阪に向かっています。一安心というところです。

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