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  2003. 4. 27

  「サラク」がフィニッシュ!

レース実行委員会



 26日23時ごろ、大阪ポートラジオから<SALAKU>の位置情報が届く。 友ケ島水道を抜けたところ、とのこと。 残すところ25マイルを切ったが、しかし、この時点で、風向が変わりクローズホールドになる。 <SALAKU>は4月22日夜にフォアステイを切ってジブセールを失っており、ストームジブのみで向かい風に立ち向かうことになり、最後まで風に翻弄されることとなった。 
 27日02時50分、残り9マイル、艇速6.5ノットと迎えに出た船から連絡がある。 しかし、この後に風が落ち、風向が西に変わる07時ごろまで大阪湾をゆっくりと帆走。 「友ケ島水道からフィニッシュまで、えんえん10時間ほどかけて走ったことが、じれったくて、苦しかった」とレース後にクルーの武田さんが語る状況に陥った。 
 しかし、フィニッシュラインに近づいたときは、出迎えた船に対して、「同じ台風に二度も遭ってしまった」「グアム付近でフォアステイが切れて大変だった」などと声をかけ、その顔はフィニッシュを迎える喜びで明るかった。 
 フィニッシュラインを切った瞬間、二人は固く握手。 真っ黒い顔に、白い歯がまぶしい。 
 レース直後、武田さんが、「何だ、もう終わったのか、もう10日ほど走りたい(笑)」と冗談を言えば、「ルイーズやブーツと競争できたことが楽しかった」と言う神田さん。 ともに、表情に疲れはなかった。 
 <SALAKU>のフィニッシュ時間は 4月 27日 07時 38分 19秒、所要時間は、41日 22時間 38分 19秒。  クルーザーグループのクラスCで 2位となった。
 次のフィニッシュは ブーツで、フィニッシュまで残すところ約100マイル。


「サラク」にインタビュー
ENTRY No.16「SALAKU」
レース艇の現在位置
成績表


  「サラク」にインタビュー

レース実行委員会

フィニッシュ直後のインタビュー


「フィニッシュ時の感想は?」
神田
 ようやく着いた。
武田
 何だ、もう終わったのか、もう10日ほど走りたい(笑)。

「レースで良かった事は?」
神田
 ルイーズやブーツと競争できたこと。 それと同じ台風に2度出合えたこと(笑)。
武田
 何年ぶりかに体重が多分60kg台になったこと。

「レースで苦しかった事は?」
神田
 苦しかったことはありませんでした! みんな楽しかった!
武田
 昨日から今朝にかけて、友ケ島水道からフィニッシュまで、えんえん10時間ほどかけて走ったこと、じれったかったことが、苦しかった。

「もう一度出場したいですか?」
神田
 出たいです。 レースも楽しいし、すばらしい街も知ったし、いろんな実直なマジメなオーストラリアの人たちと出会えたし。 というのは、今まで、バリ島のディスコで遊ぶオーストラリア人しか知らなかったので(笑)。 でも、お金がかかるので、簡単に出たいとは言えないのが正直なところ。
武田
 4年前に、メルボルンでこのレースのスタートを見学し、レースに出たいと考えた。 このレースのスタートを経験したいと考えた。 そして、今年、参加することができたが、第2レグのスタートには1日半ほど遅れてしまった。 だから、メルボルンのスタートにみんなと一緒に走りたいので、もう一度出ます。


ENTRY No.16「SALAKU」
レース艇の現在位置
成績表


  ファイン・トレランスからのレポート


Day 41

 貿易風は遅くやってきて、早々に立ち去った。 今はまた、お馴染みの南東の風が3、4ノット吹いているだけ。 私たちは例の200ドルのスピネカーを揚げて、艇速4ノットほどで走っている。 風が落ちるとともに、雲も、波も、うねりも、白波も消えていった。
 私たちの小さな世界に再び穏やかな平和が訪れた! 先行していたクルーザー艇がこの海域へ入ってから速度を落としていたのを知っていたので、私たちがここへ来るころには少しは風が入っていることを期待したが、そうはいかなかった。 今のところはね。

 昨夜のポジション・レポートでは、<浪速>は300海里前を走っていた。 今でも軽風の中に居るようだ。 彼らの行く手には強風が吹く予報になっているので、それでまた引き離されてしまうかもしれない。 昨夜は雲もなく、気温がかなり下がったので、私たちは南半球にいたとき以来、久しぶりにスウェット・シャツを着込んだ。 今までは、雨でも降らない限り、夜でもTシャツで過ごしていたのだ。 今は北半球の、南半球でいうバンダバーグ(我がホームポート)とほぼ同等の緯度にいる。 バンダバーグは秋だけれども、こちらは春である。


ENTRY No.15「FINE TOLERANCE」
レース艇の現在位置
成績表